お知らせ

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2025/06/22

サッカー中の怪我について

サッカー中の接触により膝を負傷し、
• 腫れがある
• 歩行時に痛みがある
• 骨に異常はない(=X線検査で骨折は否定された)

という状況から考えられる主な疾患・損傷は以下のとおりです。



🔍 考えられる疾患・損傷

1. 靭帯損傷(特に前十字靭帯・内側側副靭帯)
• 膝の腫れや不安定感、動作時の痛みが特徴
• 強い外力やひねり動作で損傷しやすい
• 前十字靭帯損傷の場合、関節内出血により急激に腫れることも

2. 半月板損傷
• 回旋や圧迫で損傷
• 引っかかり感や屈伸での痛み、可動域制限が出る
• 腫れも伴う場合がある

3. 関節内血腫(外傷性)
• 衝突により関節内で出血が起こる
• 明らかな骨折がなくても、靭帯や関節包の損傷で血腫がたまる
• 腫れ・熱感・痛みが強い

4. 膝蓋骨脱臼 or サブラックス(軽度の脱臼)
• 膝のお皿が外れる or 一時的にズレる
• 明確な脱臼がなくても軟部組織の損傷が起こり腫れることがある

5. 膝関節の打撲 / 軟部組織損傷
• 骨に異常がない場合でも、筋肉・靭帯・滑膜などの損傷で腫れと痛みが出る
• 比較的軽度なことも多いが、症状が強ければ注意が必要



🧪 必要な追加評価・検査
• MRI:靭帯損傷や半月板損傷を評価するために有効(X線ではわからない)
• 超音波:関節液や血腫の評価に有用
• 徒手検査:医師による前十字靭帯・半月板などの機能的評価



🩺 アドバイス

現在の症状(腫れ+歩行痛)からは、靭帯や半月板など軟部組織の損傷が疑わしいため、以下をおすすめします:
• 整形外科でのMRI検査の相談
• 腫れが強い間は安静・アイシング・膝の挙上(RICE処置)
• 悪化を防ぐために、無理な歩行・運動は避ける
サッカー中の怪我について
サッカー中の怪我について

2025/06/18

踵部脂肪体炎について

踵部脂肪体炎(しょうぶしぼうたいえん、英: Inflammation of the heel fat pad)は、踵(かかと)の脂肪組織(脂肪体)に炎症が起こることで痛みなどの症状が出る状態です。主に以下のような症状があります。



🔍 主な症状
1. かかとの痛み(圧痛)
• 踵の真下またはやや外側に痛みを感じる。
• 特に「硬い床」や「長時間の立位・歩行」で痛みが悪化する。
2. 起床時や長時間座った後の歩き始めに痛む
• かかとの脂肪体が圧縮・変形しているため、最初の一歩が特に痛む。
3. 歩行中の衝撃で痛みが増す
• 脂肪体は本来クッションの役割を果たすが、炎症により保護機能が低下するため、地面からの衝撃が直接骨や他の組織に伝わりやすくなる。
4. 腫れや熱感は少ないが、慢性的に不快
• 急性の腫れよりも「慢性的な不快感・だるさ」が主な訴え。
5. 運動後に悪化することがある
• ジョギングやジャンプ、長距離歩行などで症状が強くなる。



✅ 鑑別が必要な疾患(似た症状がある)

踵部脂肪体炎は以下の疾患と間違われやすいため、正確な診断が必要です。
• 足底腱膜炎(もっとも多い)
• 踵骨骨端炎(シーバー病)(成長期の子どもに多い)
• 踵骨疲労骨折
• アキレス腱周囲炎
• 滑液包炎



🩺 対処・治療法(簡単に)
• 安静、負荷の軽減(特に硬い床の上での立ち仕事など)
• ヒールパッドやゲルクッションの使用
• 物理療法(アイシングや温熱療法)
• ストレッチ・足底筋の強化
• 炎症が強い場合はNSAIDs(消炎鎮痛薬)
踵部脂肪体炎について
踵部脂肪体炎について

2025/06/10

ドローインについて

ドローイン(腹横筋の収縮による腹部の引き込み運動)は、腰椎(腰の背骨)に対して次のような動きをもたらします:



✅ ドローインによる腰椎の動き
• 腰椎の安定化(スタビリゼーション)
• 腹横筋(インナーマッスル)が収縮すると、腹腔内圧(IAP: Intra-abdominal pressure)が高まり、腰椎の前弯(=腰の反り)を抑制しながら、背骨全体の安定性を高めます。
• つまり、腰椎を中間位(ニュートラル)に保ちやすくする動きです。



🧠 解剖学的ポイント
• ドローイン時に主に働く筋:
• 腹横筋(Transversus abdominis)
• 多裂筋(Multifidus)
• 骨盤底筋群
• 横隔膜
• これらは「インナーユニット」と呼ばれ、腹腔を囲んで天然のコルセットのような役割を果たします。



❗注意点
• ドローイン自体は大きな「動き」ではなく、安定化を目的とした静的収縮です。
• 腰椎が大きく屈曲(前に曲がる)したり、伸展(後ろに反る)するわけではありません。
• むしろ、「過度な動きを防ぐ」方向に働くと考えられます。



まとめ

ドローインは腰椎を直接動かすというよりも、
腰椎をニュートラルな位置に保ち、安定化させる静的なコアコントロール動作です。
ドローインについて
ドローインについて

2025/06/05

椎間板性腰痛について

椎間板性腰痛(ついかんばんせいようつう)は、腰椎の椎間板(背骨の骨と骨の間にあるクッションのような軟骨)が損傷・変性して引き起こされる腰痛です。主な症状は以下の通りです:



椎間板性腰痛の主な症状:
1. 腰の鈍い痛み
• 長時間同じ姿勢でいると悪化(特に座っているとき)。
• 動作開始時(起床時や立ち上がるとき)に強くなることがある。
2. 姿勢による痛みの変化
• 前かがみになると痛みが強くなる(椎間板に圧力がかかるため)。
• 立っているよりも座っている方が痛いことが多い。
3. 慢性的な腰痛
• 数週間〜数ヶ月にわたって続く。
• 急性ではなく、ジワジワと痛みが悪化することが多い。
4. 下肢への放散痛はない or 軽度
• 椎間板ヘルニアと違って、坐骨神経痛のような脚へのしびれや強い痛みは基本的に伴わない。
• ただし、進行すると周囲の神経を刺激し、軽い放散痛が出ることもある。
5. 運動制限
• 腰を反らす、ひねる、曲げる動きが制限される。
• 運動や日常生活で違和感や不快感を感じる。



補足:
• 原因:加齢や過度の負荷、姿勢の悪さ、外傷などにより椎間板が変性・損傷。
• 診断:MRIやX線での画像診断、徒手検査(前屈や後屈による疼痛誘発)で行います。
• 治療:保存療法が基本(安静、リハビリ、薬物療法)。難治性の場合、手術も考慮されることがあります。
椎間板性腰痛について
椎間板性腰痛について

2025/06/01

ギックリ腰について

ギックリ腰(急性腰痛)の発症から1週間経っても座っているときに痛みが残っている原因はいくつか考えられます。以下に主な原因を挙げます。



🔹 1. 炎症がまだ完全に治っていない

ギックリ腰は筋肉や靭帯、関節などの急性の炎症です。通常、炎症は数日から1〜2週間程度で治まりますが、無理をしたり安静が不十分だった場合、炎症が長引くことがあります。



🔹 2. 座位の姿勢が腰に負担をかけている

座っている姿勢は、実は立っている時よりも腰椎への圧が強いです。特に以下のような場合は痛みが出やすくなります:
• 猫背になっている
• 椅子が合っていない
• 長時間座りっぱなし



🔹 3. 筋肉のこわばり(筋緊張)や痙攣が残っている

ギックリ腰の後は、周辺の筋肉が「守ろう」として過剰に緊張します。その結果、**筋肉のこわばりやトリガーポイント(しこりのようなもの)**が残り、座っている時に痛みを感じやすくなります。



🔹 4. 関節の可動性が低下している

腰椎や骨盤の関節が硬くなったり、うまく動かなくなると、動作や姿勢に負担が偏って痛みが残りやすくなります。



🔹 5. 他の問題(椎間板ヘルニアなど)が隠れている可能性

ギックリ腰と思っていたものが、実は椎間板ヘルニアや狭窄症の初期症状であることもあります。特に、次のような症状があれば注意が必要です:
• 足のしびれや筋力低下
• 排尿・排便障害
• 痛みがどんどん悪化している



✅ 対処法(医療機関受診の目安も含む)
• 無理な姿勢や長時間の座位を避ける
• こまめに姿勢を変え、軽く歩いたりストレッチする
• 温めて血流を良くする(痛みが強くない場合)
• 痛みが強い・悪化している・しびれがある場合は整形外科へ受診を
ギックリ腰について
ギックリ腰について
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