坐骨神経痛の症状は、「坐骨神経」が何らかの原因で圧迫・刺激されることによって生じます。以下に代表的な症状をわかりやすく整理します。
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🧠 坐骨神経痛の主な症状
✅ 1. 痛みの広がり(放散痛)
• 痛む部位:
臀部 → 太ももの後ろ・外側 → ふくらはぎ → 足の外側や足先
• 特徴:
神経に沿って「線状」に痛みが走る
→「ビリッ」「ズキズキ」「チクチク」などと表現されることが多い
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✅ 2. しびれ・感覚の鈍さ
• 部位:痛みと同じ範囲(臀部〜足先)
• 特徴:しびれだけで痛みがないこともある
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✅ 3. 動作による悪化
• 悪化する動作:
• 長時間の立位や歩行
• 椅子から立ち上がる
• 前かがみ
• くしゃみ・咳
• 腰を反らす動作
• 座っていると逆に楽になる(ただし梨状筋症候群では逆に悪化することも)
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✅ 4. 筋力低下・脱力感
• 足に力が入らない、つまずきやすい、つま先が上がりにくい(下垂足)
• 階段の昇り降りが難しいと感じることも
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✅ 5. 動かしにくい・つっぱり感
• 足の後面に突っ張り感や重だるさ
• 特に朝や長時間同じ姿勢の後に強く出ることがある
「外側上顆炎(がいそくじょうかえん)」は、テニス肘(lateral epicondylitis)とも呼ばれる、肘の外側にある上腕骨外側上顆という部分に炎症が起きる疾患です。主に手首を使う動作の繰り返しが原因で、前腕の伸筋群に過度な負荷がかかって発症します。
🧪 テスト法(徒手検査)
• Thomsenテスト(手関節伸展抵抗テスト)
→ 手首を伸ばした状態で抵抗をかけると、肘の外側に痛みが出る。
• 中指伸展テスト
→ 中指を伸ばした状態で抵抗をかけると痛みが誘発される。
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🧾 関連する筋肉
• 短橈側手根伸筋(たんとうそくしゅこんしんきん)
• 総指伸筋(そうししんきん)など
打撲(打ち身)の治癒期間は、症状の程度(軽度〜重度)や部位によって異なりますが、一般的には以下のようになります。
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🔹【軽度の打撲】
(皮下出血や軽い腫れ、痛みがあるが、日常生活に大きな支障なし)
➡ 3日〜1週間程度で回復
• 青あざ(内出血)は、色が変化しながら1週間ほどで消えることが多いです。
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🔹【中等度の打撲】
(腫れが強く、圧痛や動作時痛があり、動かしにくい)
➡ 1〜2週間程度
• 筋肉の損傷がある場合、回復までにもう少しかかることも。
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🔹【重度の打撲】
(広範囲な腫れ、強い痛み、深部の損傷、血腫がある)
➡ 3週間〜1ヶ月以上かかることも
• とくに太ももなどの筋肉が分厚い部分では、**筋挫傷(コンタクチャー)**に発展することもあり、長引くケースもあります。
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🚨以下のような場合は早めに受診を
• 痛みがどんどん強くなる
• 腫れが引かない
• 関節が動かせない
• 感覚異常(しびれなど)がある
• 発熱を伴う
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必要に応じて、安静・アイシング・圧迫・挙上(RICE処置)が基本となります。
必要なら、治癒期間に応じてストレッチやリハビリも有効です。
🔹 腱板炎の徒手検査法(整形外科的テスト)
以下に腱板(特に棘上筋)炎に対して有効なテストを紹介します:
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① ペインフルアーク徴候(Painful Arc Sign)
• 方法:患者に腕を自分で外転(横に上げる)させる
• 陽性所見:60°〜120°付近で肩に鋭い痛み
• 意味:肩峰下での腱板インピンジメント(棘上筋炎が多い)
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② ドロップアームテスト(Drop Arm Test)
• 方法:90°まで外転させ、そこからゆっくり腕を下ろさせる
• 陽性所見:途中で痛みで支えられず腕がストンと落ちる
• 意味:棘上筋腱の損傷や炎症を示唆(断裂の可能性も)
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③ エンプティカンテスト(Empty Can Test/Jobe Test)
• 方法:肩を90°外転し、30°前方に傾け、**親指を下(内旋)**にして抵抗をかける
• 陽性所見:痛みや筋力低下
• 意味:棘上筋腱炎や断裂
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④ ホーキンステスト(Hawkins-Kennedy Test)
• 方法:肩を90°屈曲し、肘も90°屈曲させて内旋させる
• 陽性所見:肩前面の痛み
• 意味:肩峰下でのインピンジメント(棘上筋や滑液包)
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⑤ ニアー徴候(Neer Test)
• 方法:患者の手を回内させ、セラピストが肩を前方挙上させる
• 陽性所見:肩の前・外側の痛み
• 意味:腱板(特に棘上筋)や滑液包のインピンジメント徴候
20代の男性スポーツマンでも頚椎症性神経根症は起こり得ます。ただし、高齢者に多い「加齢変性」が原因のものとは少し背景が異なります。
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🔍 20代スポーツマンにおける発症メカニズム
✅ 1. 椎間板の損傷(ヘルニア型)
• 若年者の場合、椎間板ヘルニアが原因で神経根を圧迫し、
結果的に「頚椎症性神経根症」と類似の症状を起こすケースがあります。
• 特にラグビー・柔道・サッカー・野球の外野手・格闘技系など、
首の圧迫や衝撃が多いスポーツでは起こりやすいです。
✅ 2. 反復する過伸展・過屈曲による機械的ストレス
• 繰り返される首の伸展・回旋動作(例えばスローイン、タックル時の頭の動きなど)が
頚椎の関節や椎間板に負荷をかけ、変性・炎症・神経圧迫につながります。
✅ 3. 筋バランスの崩れによる局所の負荷集中
• スポーツマンは一部の筋が発達しすぎたり、他の部位とのバランスが崩れることがあります。
• 特に肩甲帯や斜角筋・胸鎖乳突筋の過緊張により、頚椎のアライメントが乱れやすくなり、神経根に負担がかかります